お姉ちゃんは妹に何でも譲らないと!?

今年28歳になる私は、昔から勉強ができたおかげで大学卒業後大手家電メーカーに就職し、所属している商品開発部では、毎日、実験や新商品開発に取り組んでいます。
都内で一人暮らししている私が最近つき合い始めた彼は、一流大学を卒業後、現在は自分が起業したIT企業の社長です。
大学が理系だった私と彼は話も合い、最初から友達のようなよい関係を作り上げてきました。
そんなある日、家族に紹介するために実家に連れて行った彼氏の浩二を、全員で出迎え、両親も妹も大喜びし、楽しい時間を過ごしました。

数日が経過したきのう、妹から理解し難い驚きのLINEがありました。
妹「お姉ちゃん、浩二さん、ちょぉだぁい」
私「はぁ?またアンタ…何言ってるの?
浩二ちょうだいって…何それ…」
妹「えぇだってぇ好きになっちゃたんだもーん。
いいじゃぁん、お姉ちゃんなんだからー」
私「また…いい加減にしなさい!」

子供の頃から「かわいい」と言われた妹の美紀は、ちやほやされて育ちました。
「ちょっと頭は悪いんじゃないかな??」と思うのは、努力とか苦手だったから、もちろん勉強ができなかったからです。
名のつく何とか大学に入ってはいたものの、まともな就職活動もせず遊び続けた妹の美紀は、現在フリーターですが、自宅に住んでいるため「問題ない」と言っています。
自分の美貌を武器に、子供の頃から妹の美紀は、やりたい放題に生きています。

時を同じくして母からもLINEがありました。
母「お姉ちゃん、浩二さん、美紀に譲ってあげて」
私「はぁ??何言ってるの?お母さんまで…浩二は私の彼氏だよ」
母「だって、美紀ちゃんが浩二さん好きになっちゃったんだって。だから仕方ないじゃない」
私「えっ!!意味がわかりませんけど…」
母「だからね。お姉ちゃんは、また別の人を探したらいいじゃない。妹に譲ってあげるのがお姉ちゃんよ」
私「いや、何ですか?それ??浩二は、物じゃないのよ。浩二にも気持ちがあるんだから…」
母「あっ、それは大丈夫。もう話ししてあるから」
私「…何て??」
母「だから、美紀ちゃんとつき合ってあげてって」
自分「浩二は、何て言ってた?」
母「わかりましたって」
お嬢様育ちの専業主婦歴30年の母は妹の美紀に甘く、姉の私には「お姉ちゃんなんだから妹に譲ってあげなさい」と言うのが口癖です。 

早速浩二に聞いてみると、確かに母から、「妹の美紀とつき合ってあげてほしい」と言われたそうです。 さらに、妹の美紀からも猛烈なアタックがあったそうです。
確かに浩二が「わかりました」と答えた意味は、「私の母と妹の考えがわかった」という意味で、「妹の美紀とつき合う」という意味でないことがわかりました。
浩二も母と美紀の行動に正直どう対処してよいのか悩んでいたそうです。

帰宅した常識人の父に相談してみると、母と妹の美紀にしっかり言い聞かせてくれ、一件落着したおかげで、私は一安心しました。

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